保育観の違い

【保育観の違い】英語保育に適した園と適さない園

保育をしている中で、大事にしていることは何ですか?

子どもたちの安全?それともかけがえのない貴重な経験?

どちらも大事な考え方でどちらが悪いわけでもありません。

ですが、一緒に働く保育士さんたちがこのような違う考えを持っていたり、園の方針として考えが異なることはありませんか?

今回は、このような異なる保育観について、特に英語保育の保育観について書いていきます。

これからバイリンガル保育士として子どもたちの英語保育に関わっていきたいと思っている保育士さんたちには、特に自分の保育観に合った園を選んで欲しいと思います。

保育観が違うとは

保育観の違い保育観とは、保育士一人一人によって、また園によって異なる保育に対する考え方です。

子どもたちが成長する中で保育士として、保育園としてできることの重要度が異なったりします。

例)ハサミの練習

A. 2歳児はまだ危ないので3歳児(年少)になってから練習をはじめる
B. 早い時期から指先の運動をすることが大事なので、2歳児でも少人数で先生が目の届く範囲から使用させる

このような、成長段階に関する考え方、保育観も異なってきます。

例)友達との関わり

A. 1人で好きなことに熱中することが成長にとって大事
B. 1人遊びよりも友達との関わりから学ぶことが多いので1人遊びをしている子には友達と遊ぶよう声をかける

年齢によって大切になってくる友達との関わりについても、園によって保育観が異なり、1日のスケジュールが違ってくることもあります。
このように、保育において大事だと考えるポイントは人によって異なり、それが悪いことではありません。自分が子どもたちと関わる中で生まれる保育観を大切にしつつ、自分とは違う保育観も尊重することが大切です。
自分とは違う保育観にも視野を広げることで、子どもの成長にとって本当に大事な考えが見えてくるでしょう。
そしてこの保育観は、英語保育においてもさまざまな違いがあります。

英語保育への保育観

英語保育の保育観

英語保育を取り入れている保育園では、保育士やスタッフ全員が英語経験があるわけではないので、担当するバイリンガル保育士や外国人の先生の考え方をもとに英語保育が行われていきます。

なのでその担当する先生たちの考え方が保育観に大きく関係してきます

外国人の先生も教育について勉強してきた経験豊富な先生もいれば、まだ経験の浅い先生がいたりと先生によって考え方も変わってきます。

どの考え方、保育観も間違いではないのですが、私自身の経験や保育士の知人たちの経験をもとに英語保育をしたいバイリンガル保育士さんたちに適した園の特徴を話していきます。

英語保育に適した園

すべて英語で保育をしたり、外国人先生と日本人保育士が複数担任制で子どもたちの英語の成長を見守ることができるのは、インターナショナルスクールやプリスクールです。

英語保育が基本となるので、先生も子どもたちも英語でのコミュニケーションが基本になります。

これらのスクールは、先生の採用資格に英語力が必要とされます。

園の方針は「子どもたちが英語力を身につけるため」にできることを考えて決めていくので、先生たちの保育観にも英語が含まれ、先生同士もある程度同じ思いや考えを持っている先生が集まっているでしょう。

きちんと英語保育に関わりたいと思うバイリンガル保育士さんたちは、このような園を選んでみてくださいね。

英語保育に適さない園

英語を取り入れている保育園は昨今とても増えています。

そのため、園によって英語保育の考え方や取り組み方がさまざまです。

 

バイリンガル保育士として子どもたちと毎日英語で関わっている私の意見としては、園で行なっている英語保育が「誰のためなのか」という点に注意が必要です。

英語保育が、「保護者を満足させるため」「保育士さんたちのため」になっている園は、子どもたちのためにはなっていません。

例えば、子どもたちが分からないからと外国人先生が日本語を使っているとか、保育士さんがすぐに日本語で答えを教えてしまうのは、一見、子どもたちのためにサポートしているようにも思えますが、子どもたちにとって良い環境とは言えません。

子どもたちの言語学習能力はとても高いです。

繰り返し英語を聞いていれば理解するようになるし、先生の真似をして話すこともできるようになっていきます。

英語を英語で学ぶことがとても大切です。

 

このように、英語保育の考え方も仕方も園によってさまざまなので、どんな保育に携わりたいのか、あなたの英語保育に対する保育観は何なのかよく考えて園を選んでみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか。

保育観は人によって、園によって違い、どれも間違いではありません。

ですが、自分の保育観とかなり離れてしまうと、そこが働きやすい環境となるのは難しいでしょう。子どもたちのために最適な環境を整えられるように、保育士さんにとっても働きやすい環境を見つけてください。

子どもたちの笑顔を守っている保育士さんが気持ちよく働ける環境が増えますように。