スポーツ留学したい人たちは少なからず自分のやるスポーツで上を目指している人でしょう。
海外に挑戦し、より高いレベルで自分を試したいと思う向上心のある人たち。
その思いを実現できるお手伝いになればと、私の経験をまとめてみました。
私はアメリカの大学へサッカー留学したので、サッカーが中心になりますが、他のスポーツでも参考になることはありますのでぜひ最後まで読んでみてください。
振り返ると良いことしかないと思えるスポーツ留学。
チャンスをものにして挑戦してきてください!
応援してます!
スポーツ留学とは?
種類(短期、長期)
スポーツ留学にも種類があるので自分がどれくらい本気で海外に挑戦したいのか考えながら読んでみてください。
長期:学校に入学し、部活に所属します。高校や大学に入学することができます。
私はこの長期留学をしました。
日本の大学からアメリカの大学に編入し、卒業するまで女子サッカー部に所属していました。
外国人選手ですね。
アメリカは大学スポーツがとても盛んで大学数も多いのでスポーツ留学にはとてもおすすめです。
学校選びの1つの目安としては、スタメンとして活躍できるところに行くのか、それともより高いレベルに挑戦するのか、というスポーツの競技レベルを目安に、将来の目標も考えて検討してみてください。
アメリカには大きく2つの大学リーグがあります。
リーグは大学の規模によって分かれています。
エヌシーダブルエーと読みます。
ディビジョン(Division)ごとに分かれていてD1からD3まであります。
D1はアメリカトップレベル。
プロチームが注目するほどです。
UCLA(University of California, Los Angeles)など有名な大学が集まっています。
NAIA (National Association of Intercollegiate Athletics)
もう少し小さな規模の大学が集まったリーグです。
競技レベルも少し下がります。
こちらもDivisionで分かれています。
私の留学先はNAIA所属の大学でした。
田舎にある生徒数1,000人ほどの小さな大学です。
経歴としては、私がSenior(4年生)の時に、National Championshipで優勝しました。
またこれらは4年生大学ですが、Community Collegeといって短期大学もあるので、英語や競技レベルによっては短期大学に入学後、4年生大学に編入ということもできます。
自分の英語レベル、競技レベルと目標をよく考えて自分にあった学校を選びましょう。
ここから先は、私の経験をもとに長期留学(大学)についてお話していきます。
年齢やスポーツ歴
年齢については制限はないのですが、Eligibility(エリジビリティー)といってプレーできる年数が決まっています。
例えば日本の大学で4年間プレーして卒業している選手は、留学しても1年しかプレーできないというような制限があります。
これはリーグやスポーツによって、また選手によっても異なるのできちんと調べておきましょう。
各リーグにEligibility Centerがあるのでそこで調べましょう。
アメリカの大学スポーツでは、Student-Athlete(学生アスリート)と言って「学生」という考えが「アスリート」よりも先に来ています。
なのでEligibilityでも英語の成績(TOEFLなど)が必要ですし、入学後も成績の維持が大切です。
まさに文武両道。
選手の将来にとっても、大事な考え方ですね。
「私がスポーツ留学なんてできるレベルじゃない」
と思っているなら心配ありません。
アメリカには大学がたくさんあります。
さきほど紹介したように4年生大学だけでなく短大から編入する人もたくさんいます。
また4年生大学でも編入する人がいるので、スタートからレベルを高くする必要はありません。
自分にあった大学はきっと見つかるので挑戦してみる価値はありますよ。
資金
留学で気になるのは資金です。
スポーツ留学がおすすめなのは奨学金がもらえること。
ここで言う奨学金とは大学からもらうものなので返済は必要ありません。
少し言い方を変えると、
「これだけ払うからぜひうちの大学に来てください。」
という考え方です。
なのでこの奨学金の額は選手によって違います。
学費、寮、食費全て込みのFull Scholarshipをもらう人もいれば、半額だったり8割だったり。
プレーできる年数(Eligibility)や学業の成績(GPA)など全てを総合的に判断して決まります。
ここで重要なのな自分を売り込むこと。
どれだけチームに貢献できるか、どれだけ成長する覚悟があるかなど大げさ過ぎるくらい売り込みましょう。
日本ではあまりこういう機会はないですが、世界で活躍し生きていくためには大事なスキルですね。
エージェント
ここまでお話しましたが、自分から大学の監督にいきなり連絡しても本当に目立つ成績がないと奨学金をもらって契約することは難しいでしょう。
なので、すでに監督やコーチとつながりがあるエージェントを使って留学先を見つけるのをおすすめします。
私が利用させてもらったのは
「女子サッカー ブリッジ」というところです。
女子サッカー選手がアメリカの大学に留学するのをお手伝いしてくれます。
毎年3月に開催されているアメリカツアーでは、現地の監督やコーチが直接試合を見にスカウトに来ることもあるので留学先を見つけるにはとても良い機会です。
アメリカを楽しみつつ、現地の大学生と試合をして自分の将来を想像することができるので女子サッカーで留学を考えている人はぜひこのアメリカツアーに参加してみてください。
他にもスポーツ留学を斡旋しているところはあるので、説明会や相談会に参加して自分に合ったところを見つけてくださいね。
ここまで、スポーツ留学について一通り紹介しました。
ここからはメリットとデメリットについてまとめてみましょう。
スポーツ留学のメリット・デメリット
ここまでスポーツ留学をおすすめしていますが、デメリットも確認しておいてくださいね。
・奨学金をもらいやすい
・チームメートがいるので友達がすぐにできる
・英語以外の目的があると挫折しづらい
・英語もスポーツも成長できる
・プロ並みの良い待遇を受けることができる
これだけのメリットでも、十分スポーツ留学に挑戦する価値はあります。
「スポーツ」という語学習得以外の目標がはっきりしていることが強みになりますね。
・学業だけに専念できない
・英語とスポーツの両立が大変
・成績によって奨学金が変化する
・日本代表などにアピールすることができない
デメリットはスポーツと学業の両立の大変さが目立ちます。
Student-Athleteという考えのアメリカでは特に学業との両立が大事なので日本国内でスポーツに専念するよりは苦労が多くなるかもしれません。
また目標の高い人にとって日本を離れるのは代表へのアピールが遠回りになってしまうことも考えられます。
今一度、なぜスポーツ留学したいのか、将来の目標は何なのか考えて検討してみてください。
卒業後の進路
大きく分けて、卒業後は帰国するかそのまま滞在するかで分かれます。
・プロ選手として帰国。
・就職し、社会人チームに入り現役を続ける。
・スポーツは引退しても英語を生かして就職。
・プロ選手として滞在。(他国でプロ契約する選手もいます)
・スポーツ関係(コーチなど)で就職。
・大学院に進学。
・卒業した専門性を生かして就職。
卒業後はプレーを続けるか引退するかでも分かれますね。
どちらにしろスポーツ留学で身につけた英語は財産です。
日本でも海外でも生かせます。
スポーツ留学のまとめ
私の経験をもとにスポーツ留学についてまとめました。
国やスポーツによって異なる部分もありますが、私が留学したアメリカは大学スポーツが盛んでとても良い経験ができます。
一生懸命頑張っているスポーツを続けて高いレベルを目指すことができ、将来武器となる英語も身につけることができるのはとても良い留学方法だと思います。
私と同じように女子サッカーでアメリカに挑戦したい人がいましたら全力で応援します!