これから英語を始めるなら、何から始めますか?
ABCは基本ですが、「サイトワード」を取り入れてみてください。
英語を母国語とする現地の子たちが幼稚園ごろの年齢から学び始めるものです。
この「サイトワード」とはどんなものなのか、そしてどのように英語学習に効果があるのかまとめたのでぜひ最後まで読んでみてください。
実際に私がバイリンガル保育士として勤めるプリスクールでも取り入れています!
サイトワードとは
サイトワードとは、「High-Frequency Words」とも呼ばれているように日常的によく使われる言葉のことを言います。頻出単語のようなイメージです。
あとでも紹介しますが、「you」「is」などよく使われる単語が含まれているのでこれを覚えることで読み書きの学習にとても効果を表します。
サイトワードには、Dolch List、Fry Instant Wordsと2種類のリストがあります。それぞれ単語の出てくる順番が違います。このリストを使ってサイトワードを覚える方法もありますが、読んでいる本から頻出単語と思われる単語を書き出して覚えたり、レッスンテーマにそって、色、形、感情などと独自にカテゴリー分けをしてサイトワードを覚える方法もあります。
覚える順番は学校や先生によって異なると言っていいでしょう。
英語学習の初めとして、フォニックスをイメージする人もいるかと思います。発音のルールを学ぶフォニックスを身につけることで読める単語が増えていきますが、頻出単語、つまりサイトワードを覚えてしまえばフォニックスを使わずに、一目見てすぐに単語を認識することができます。
また、サイトワードを先に学ぶ利点として、先ほどの「you」や「is」というのはフォニックスの基本だけでは読むことができません。
「you」は「ユー」ではなく「ヨウ」となってしまいますし、「is」も「イズ」ではなく「イス」になってしまいます。
このようにフォニックスを学ぶだけでは頻出単語の中でも特に頻出する単語も正しく読むことができないのです。
このように、サイトワードは英語学習の基本としてはじめに覚えるべき重要な単語がまとまっているのでフォニックスの前に学ぶことが望ましいでしょう。
ここから具体的なサイトワードも紹介していきます。
英語を学ぶ順番
フォニックスの前にサイトワードを学ぶことは、より自然に単語を覚え読み書きできるようなるのにとても重要です。ですが、日本人の私たちもはじめにひらがなを50音覚えたように、アルファベットを覚えることが1番最初のステップです。
1. アルファベット
26文字あるアルファベットをはじめに全て覚えましょう。
アルファベットを覚えていないと、サイトワードを覚えてもただ形を覚えているだけのようなものです。そのあとのフォニックスの学習にも応用できなくなってしまいます。
まずは基本のABSソングでアルファベットを覚えましょう。
そのあとは、お絵かきや塗り絵をしたり、カードなどを使ってアルファベットを正しく読み書きできるようにしましょう。
2. 基本のサイトワード10
アルファベットを覚えたら基本のサイトワードを10個覚えます。
フォニックスはまだ身につけていなくて大丈夫です。暗記になってしまいますが、一語ずつ丁寧に覚えていきましょう。
2. a
3. I
4. to
5. and
6. was
7. for
8. you
9. is
10. of
3. フォニックスとサイトワードを一緒に
基本の10単語覚えたあとは、フォニックスの学習も始めましょう。フォニックスの学習と同時にサイトワードを覚えていくことでストレスなく語彙力が伸びていきます。
母音
フォニックスの基本は、母音となる「a, e, i, o, u」です。
そのあとアルファベット全ての音を覚えていきましょう。
マジック「E」
フォニックスでポイントとなる「e」は、語尾にくるとその前の母音に影響し、フォニックスの基本ルールではその単語は読めなくなってしまいます。
例えば、「make」
「マケ」ではなく「メイク」と読むにはこのポイントとなる「e」の働きを知ることで、ただの暗記ではなくフォニックスのルールも理解して学習することができます。
このようにフォニックスを覚えると同時に、そのフォニックスを使って読めるサイトワードを覚えていきましょう。はじめに紹介した2つのリスト、Dolch List、Fry Instant Wordsのレベルにそってサイトワードを見つけてみてください。
フォニックス、サイトワードがある程度身についたら語彙力を増やすのも簡単になっていくでしょう。
英語が母国語の子たちは小学校に上がる前には約20~50のサイトワード覚えます。日本のプリスクールなどでもサイトワードを取り入れて子どもたちのReading力、語彙力に働きかけています。
まとめ
今回は「サイトワード」を取り上げました。
日本にいても、フォニックスを重点的に学ぶスクール、サイトワードに力を入れるスクールと、スクールによって教育方針は異なります。
ですが、サイトワードを初めに身につけることで子どもたちのReading力はあっという間に伸びていきます。子どもたちも自分で読める単語が増えるので本が好きになったり、英語ができるという自信にもつながっていきます。
これから英語を始める子どもたちにはぜひ「サイトワード」を教えてあげてください。
この記事が少しでも役立っていたら嬉しいです。