バイリンガル保育士のぐりです。
保育士として活躍している方、英語を身につけて仕事を探している方、今回紹介するバイリンガル保育士という仕事について知っていますか?
バイリンガル保育士は、英語ができる保育士というだけではありません。
大事なスキルを私の経験を通して紹介するので、ぜひ最後まで読んでみてください。
バイリンガル保育士とは
バイリンガル保育士とは英語を話せる日本人保育士のことです。
インターナショナルスクールやプリスクール、英語を教えている認可保育園、英語学童、アフタースクールなど子どもたちが英語で過ごすスクールで働いています。
英語学童やアフタースクールは小学生向けなので保育士である必要はありませんが、お子様を保育する場には変わりないので保育スキルはとても重要です。
保育士資格があれば存分にアピールしましょう!
アフタースクールについて気になる方は、私の経験からこちらの記事もまとめたので、のぞいてみてください。
「アフタースクール」という学童を聞いたことはありますか?バイリンガル保育士として私が初めて就職したのはとある英語学童でした。小学生を対象とした英語で過ごす学童保育施設です。そこでは常に英語を使い外国人のスタッフと長時[…]
プリスクールも保育施設となっていれば規定数の保育士資格を持ったスタッフが必要です。そのため、スクールによっては資格を持ったスタッフと、保育補助をする資格のないスタッフがいるところもあります。
保育面での重要な役割を持ちつつ、外国人講師の英語レッスンのサポートもするバイリンガル保育士の役割はとても幅広く、重要なポジションであることが分かるかと思います。
なので簡単な仕事ではありませんー!!!
マルチタスクができたり、日本語・英語に関係なくスタッフとコミュニケーションを取れたり、そして子どもの成長に関してはプロである必要があります。
このようなスキルを持った「バイリンガル保育士」になるのはどうしたらいいのでしょうか?
バイリンガル保育士になるには?
ここまでお話したように、英語力があり保育士資格を持っていれば、バイリンガル保育士となる基準は満たしています。
ですが、実際にバイリンガル保育士である私が感じる大事なスキルは英語だけではありません。
コミュニケーション力
このコミュニケーション力が1番大事です。
英語がネイティブレベルでも、それだけではバイリンガル保育士として活躍するのは困難でしょう。
英語を教えているプリスクールだけでなく、日本語の保育園も同じですが、1人で子どもたちを保育しているのではありません。
たくさんの保育士さんや外国人講師、事務スタッフ、マネジメントスタッフ、外部講師など多くの人と一緒に仕事をします。
そこできちんと連携が取れないと子どもの安全にも関わってきますし、保護者の満足度にも関係してきます。
私が一緒に働くバイリンガル保育士さんの中で、「すごいな」「いい先生」「スキルがある」と感じるのはやはりこのコミュニケーション力がある先生です。
問題点があればスタッフに共有してみんなで解決策を探し、改善点があれば相手に伝わるようにアドバイスする。手伝いや助けが必要なときは自ら頼むこともでき、誰かがヘルプが必要なときはいち早く気がつき手を貸す。
このようなコミュニケーション力の高い先生は、バイリンガル保育士の理想です。
英語力
バイリンガル保育士にとって1番大事なのは、コミュニケーション力ですが、十分な英語力も欠かせません。
子どもたちが分かりやすく、すぐに真似できる適切でシンプルな英語を使うことが必要ですし、外国人スタッフとのコミュニケーションにも英語力が必要です。
子どもたちは言葉を学習するときに、身近な大人が使う言葉を真似て身につけていきます。大人の口癖や話し方も真似てしまうので、丁寧な言葉遣いを意識してなるべく正しい英語を使えるようにしましょう。
プリスクールなどでは1日子どもたちが生活するなかで様々な英語が必要になります。
挨拶、トイレ、手洗い・うがい、友達との揉め事、食事、水分補給、戸外活動、バス移動、などなど園で使う英語は、「保育英語」と言われるように一般的な英語学習では学ばないものが多いです。
このような保育英語をきちんと学習し、身につけ、また働きながらもスキルアップしていく気持ちが大切です。
どうやってバイリンガル保育士になったか
私がバイリンガル保育士になった過程を紹介します。
一般的ではないかもしれませんが、1つの方法として参考にしてみてください。
留学
英語はアメリカの大学へ留学して身につけました。このときは、バイリンガル保育士になろうと思って留学したのではなく、スポーツ留学をするためです。
スポーツ留学についてはこちらの記事にまとめたので良かったら見てみてください。
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身につけた英語力としては、現地の4年制大学を卒業し、帰国後のTOEICスコアは、850でした。
留学では、英語を身につけただけでなく、バイリンガル保育士として大事なコミュニケーション力も身につけることができたと思っています。
現地では、自分の意見を主張することを求められ、何も発言しないと何も意見がないとみなされてしまいます。
自分から動くことが何より大切で、待っていては誰も助けてくれませんが、一度助けてほしいと伝えればとても丁寧に親身になってサポートしてくれました。
このような経験を経て、人との関わり方や自分をアピールする方法を学ぶことができました。
英語教育界に就職
留学を経てプロスポーツ選手になるという夢は叶わず、帰国しました。
その後、英語を使った仕事がしたかったので子どもたちに英語を教える英語教育関係の会社に就職しました。
このとき、保育士資格はありませんが、英語力を使うことで研修を受けながらバイリンガル講師として経験を積んでいきました。
ここで「保育英語」を身につけ、子どもたちとの生活で使う英語を学びました。
保育士試験受験
バイリンガル講師として子どもたちに英語を教えている中で、スキルアップのため、またきちんとスクールで子どもたちの教育に携わりたいという思いから、保育士試験の勉強を始めました。
通信教育を受けながら仕事前、後、週末を使って勉強し、2回目の試験で全科目合格、実技試験合格し、保育士資格を取得しました。
保育士試験についても今度記事にまとめますね!
どんな情報が知りたいか、コメントをいただければ、経験したことから回答してまとめていきます。
バイリンガル保育士に!
保育士資格を取得後、インターナショナルプリスクールへ転職し、バイリンガル保育士となることができました。
保育士としての経験はありませんでしたが、英語教育の経験を活かし、先輩保育士さんからたくさん学び、担任をつとめて卒業生を出すことも経験しました。
英語力向上、保育のプロとしてのスキルアップもすることができました。
まとめ
今回は、バイリンガル保育士という仕事についてまとめてみました。
1番大事なスキルはコミュニケーション力です。
保育士として活躍中の先生が英語を身につけてバイリンガル保育士になる、という私とは順序が逆のパターンもありますので、自分にあった方法、順序でスキルを身につけ挑戦してみてください。
教育に関わる以上、どんな経験も1つのストーリーとして子どもたちに伝えることができます。
あなたらしさを大切に、すてきな保育士になってくださいね。