【5歳児の担任先生へ】英語保育でのポイントと注意点

5歳児クラスを見ていると、せっかく英語が上手になってきているのに日本語を使ってしまう子がいませんか。

今回はそんな5歳児の成長に合わせた、バイリンガル保育士ができるサポートをお伝えします。

バイリンガル保育士だからできるサポートがあるのでぜひ最後まで読んでみてください。

5歳児の特徴

5歳児の特徴

年長さんとなる5歳児クラスは、お兄さん、お姉さんとしての振る舞いが出てきたり、自我が芽生えることで自分で決断したがる場面が増えてきます。

自分でやる」と言いだすのも大きな特徴です。

また、保育園やプリスクールでは最年長児としてしっかりしなきゃというプレッシャーを感じたり、先生たちからも「年長さん」と呼ばれ突然世界が変わったように感じるかもしれません。

年長さん後半になると「小学生への準備期間」としてまだ行ったこともない学校の話をたくさんするでしょう。「これで小学生になれるかな?」と成長を促されることも出てきます。

もちろん「小学生になる!」と意気込んでわくわくしながら成長していく子もいますが、プレッシャーを感じて赤ちゃん返りのようにいつもと違った様子を見せる子も出てくるので、子ども1人1人の様子をきちんと見ていくことが大切です。

このように5歳児は周りの環境も変化し、気持ちが年齢に追いつかない子も出てくる時期です。

そんな5歳児の特徴を把握しながら日常生活での成長を見守りつつ、英語面をサポートしていくポイントを紹介します。

英語保育のポイント

5歳児の子どもたちは、日本語の語彙力も増え、言いたいことが言えるようになってきます。

友達同士の会話も楽しむことができたり、家での出来事などを友達や先生と共有することができたりと言語でのコミュニケーションを楽しめるようになります。

そのため、英語保育中には日本語で話してしまう子も出てきてしまいます。日本語を自在に使えるようになっているので、とっさに日本語が出てしまうのはしょうがないことです。

なのでその成長を理解しながら英語を促すようにしていきましょう。日本語を使ってしまったからと毎回叱る必要はありません。その時々で英語に言い換えるようにすれば大丈夫です。

子ども自身が英語に言い換えられないときこそ、バイリンガル保育士の出番!

・子どもたちの発言を英語に言い換え、子どもたちにリピートさせる
・同じ場面が再びあったときは、子どもに以前伝えた英語を考えさせてからサポートする

これをくり返していくうちに使える英語が増えていき、日本語の成長に合わせた英語も身につけられるようになるでしょう。

子どもたちの成長を受け止めつつ、子どもができない部分を手助けしてあげるのです。

英語保育の注意点

5歳児注意点

英語が母国語でない子どもたちへの英語保育の中で気をつけなければいけないことは、「子どもが英語を嫌いになる」ことです。

これまで話してきたように、5歳児は日本語が上達したり自我が出てきたりと、英語に苦手意識を持って嫌いになってしまう可能性があります。

なので「英語」のプレッシャーを与えすぎないように気をつけましょう。

日本語の方が言いたいことが言えると感じている子どもに、「Only English」と言い続けるのはプレッシャーになりかねません。子どもたちは英語で話したくても、何て言っていいのか分からないことがほとんどです。

そこで、以下のように子どもたちが「英語ができる」と自信を持てるようにサポートすることが大切です。

写真や絵を使って英語の難易度を調整する
子どもが英語を使えたときにきちんと褒める
複数の子どもたちを保育している中では難しいこともあるかもしれませんが、1対1で英語力のサポートをすることも効果的です。
ReadingやWritingでは丁寧に対応することで子どもたちの苦手な部分もはっきりし、成長につながるサポートをすることができます。このサポートが子どもたちの自信につながります。

まとめ

5歳児を担当している先生たちは、英語が伸びる子と伸びない子の差に悩むこともあるかもしれません。

ですが大切なのは子どもが英語を楽しいと思うことです。

楽しめていれば挑戦もするし、失敗から学ぶこともできます。

バイリンガル保育士は日本語も英語も分かるからこそ、そんな子どもたちの成長に合わせたサポートができます。

子どもの成長をよく観察し、一人一人に合った声かけをしてみてくださいね。